9月17日に自民党総裁選の告示が行われ4人の候補者が立候補しました。
そこで投資家の方なら
「自民党総裁が誰がなるかによって株価が動くのでは!?」
「自民党総裁候補が考える注力産業銘柄を買えば株価が上昇するのでは!?」
と考えた方も大勢いるのではないでしょうか。
私もその1人で各総裁候補が考える成長産業に注目してみました。

- お酒を飲むことが大好きな30代中小企業勤務サラリーマン
- 2021年1月から日本の高配当株投資を実践中
- 約80社のポートフォリオを構築
- 配当利回り4.0%以上を継続中
9月17日に各総裁候補がWBSに出演された際にこんな質問がありました。
「次の日本の成長産業は何になると思いますか?」
各候補者の回答がこちらになります。
河野太郎 議員:再生可能エネルギー
岸田文雄 議員:スタートアップ
高市早苗 議員:産業用ロボット
野田聖子 議員:フェムテック
この記事ではそれぞれのテーマ株はどんな銘柄があるのか、高配当株は有るのか調査してみたので参考にしてみてください。
再生可能エネルギー銘柄は
河野太郎議員は「脱原発」を掲げていることから再生可能エネルギーに注力しています。
2050年のカーボンニュートラル達成に向けて脱炭素なども考えると原発を再稼働していかないのであれば、再生可能エネルギーの成長が必要不可欠となります。
ESG投資の観点からも今後は期待が持てる産業だと言われています。
コード:1407
業種:建築・資材
特色:太陽光発電所の建設、保守、再生など全国展開。電力小売りも。銀行や施工業者らとの連携強み(四季報から引用)
配当利回り:0.89%
配当金:予想50.00円(2022年8月)
時価:5,610円(2021年9月24日時点)
コード:5074
業種:建築・資材
特色:再生可能エネ発電所のEPC(設計・調達・施工)や自社所有発電所による供給事業を展開(四季報から引用)
配当利回り:0.88%
配当金:予想21.00円(2022年6月)
時価:2,362円(2021年9月24日)
コード:9514
業種:電力・ガス
特色:省エネ支援と木質バイオマス発電が2本柱。大分と福島等で自社発電所を運営。山林事業も(四季報から引用)
配当利回り:0.89%
配当金:予想8.00円(2022年6月)
時価:893円(2021年9月24日時点)
再生可能エネルギーセクターで高配当と思われる銘柄を探してみたのがこちらになります。
再生可能エネルギー 高配当銘柄は
再生可能エネルギー銘柄で高配当(3.0%以上)の銘柄をピックアップしてみました。
コード | 銘柄 | 業種 | 配当 利回り | 時価 (9月24日) |
1968 | 太平電業 | 建設業 | 3.41% | 2,930円 |
9513 | J-POWER | 電気・ガス業 | 4.49% | 1,671円 |
8070 | 東京産業 | 卸売業 | 3.47% | 750円 |
1605 | INPEX | 鉱業 | 4.89% | 818円 |
6502 | 東芝 | 電気・機器 | 3.87% | 4,910円 |
8053 | 住友商事 | 卸売業 | 4.39% | 1,596円 |
8591 | オリックス | その他金融業 | 3.68% | 2,120円 |
8593 | 三菱HCキャピタル | その他金融業 | 4.36% | 597円 |
9432 | NTT | 情報・通信 | 3.39% | 3,243円 |
9502 | 中部電力 | 電気・ガス業 | 3.63% | 1,376円 |
9503 | 関西電力 | 電気・ガス業 | 4.41% | 1,134円 |
黄色マーカーの銘柄はこびと株さんのブログで紹介されている銘柄になります。
気になった銘柄については最後に紹介しますので、こちらを読んでください。
スタートアップ銘柄は
岸田文雄議員は日本のデジタル化社会実現に力を入れていきたいと考えています。
その為、その先導的な存在であるスタートアップ企業に力を入れていきたいと考えています。
スタートアップ企業は新たなビジネスモデルを創出する創業間もない企業で、当初は資金集めにも苦労します。
その為、有望企業にはベンチャーキャピタルや大企業が投資をしてもらうことで成長をしていっています。
経済産業省は、スタートアップ企業の育成支援プログラム(J-Startup)で、革新的な技術やビジネスモデルで世界に新しい価値を提供し、世界で勝てる企業を選出して支援を行っています。
今は知名度の高いメルカリもこのプログラムの選定企業です。
企業としての評価額が10億ドル(1100億円)を超えるベンチャー企業を「ユニコーン」と言います。
ユニコーンは米国で100社、中国で60社あるといわれ、ソフトバンクが積極的に投資を行っています。
また上場していない企業で今後成長期待される企業を紹介させて頂きます。
今後短期間に急成長し、東証マザーズやジャスダックに上場を果たすスタートアップ企業も出てくるのではないかと思いますので、その際はチェックしてみようと思います。
産業用ロボット銘柄は
高市早苗議員は日本の高い技術力に注目して、産業用ロボットなどの分野を強く支援していきたいと考えています。
人口減少、人件費の高騰などにより産業用ロボットを活用するシーンが増えてきています。
自動車、電機などの製造だけでなく、食品分野などでも活用されるようになりました。
今後成長が期待される産業ロボットの関連銘柄がこちらです。
コード:6954
業種:電気機器
特色:工作機械向けNC装置世界首位。産業用ロボット、協同ロボットなどのロボット分野でも高いシェア率を誇る企業。
配当利回り:1.16%
配当金:294.07円(2021年3月)
時価:25,255円(2021年9月27日時点)
コード:6506
業種:電気機器
特色:大手ロボット・メトロニクスメーカー。ACサーボモーターやインバータ、アーク溶接ロボットで世界トップシェアを誇る企業。
配当利回り:0.91%
配当金:予想52.0円(2022年2月)
時価:5,730円(2021年9月27日時点)
コード:6503
業種:電気機器
特色:総合電機大手。FA、自動車機器や昇降機が収益柱。パワー半導体や空調『霧ヶ峰』など家電も製造している企業。
配当利回り:2.26%
配当金:36.0円(2021年3月)
時価:1,580.5円(2021年9月27日時点)
コード:6752
業種:電気機器
特色:総合家電大手。AV機器、白物家電が主力。電池などのデバイス事業、照明、住宅設備も展開する企業。
配当利回り:1.41%
配当金:20.0円(2021年3月)
時価:1,426円(2021年9月27日時点)
産業用ロボットは成長産業の企業も多いことから配当利回り3.0%を超えるような高配当銘柄はありませんでした。
その為配当利回り2.0%以上の銘柄を中心にピックアップしてみました。
産業用ロボット 高配当銘柄は!?
コード | 銘柄 | 業種 | 配当 利回り | 時価 (9月27日) |
6724 | セイコーエプソン | 電気機器 | 2.72% | 2,281円 |
6482 | ユーシン精機 | 機械 | 2.17% | 830円 |
6622 | ダイヘン | 電気機器 | 2.00% | 5,010円 |
6118 | アイダエンジニアリング | 機械 | 2.30% | 1,087円 |
6474 | 不二越 | 機械 | 2.16% | 4,630円 |
6381 | アネスト岩田 | 機械 | 2.48% | 967円 |
6104 | 芝浦機器 | 機械 | 2.75% | 2,732 |
3443 | 川田テクノロジーズ | 金属製品 | 2.00% | 4,010 |
高配当株ランキングではなかなかお目にかかれない銘柄ばかりですね。
気になった銘柄は最後にまとめているので、すぐに見たいかたはこちらから見てください。
フェムテック銘柄は
フェムテックとは、女性(female)とテクノロジー(technology)を掛け合わせた造語です。
女性の健康問題やライフスタイルの課題をテクノロジーで解決するために開発されたソフトウェア、診断キットなどの商品やサービスなどが対象の銘柄となります。
「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2021」と「成長戦略フォローアップ」にはフェムテックの推進が盛り込まれました。
それによって「女性特有のライフイベントに起因する望まない離職を防ぐため、フェムテック製品・サービスの利活用を促す仕組み作りを21年度から支援する」という方針が出ており、近年注目が集まっている分野になります。
まずはフェムテックの代表される銘柄がこちらになります。
コード:4014
業種:情報・通信
特色:妊娠・出産・育児 に関するメディアの企画やアプリの企画開発などを手掛けている企業。
配当利回り:0.00%
配当金:予想0円(2022年7月)
時価:1,818円(2021年9月27日時点)
コード:7363
業種:サービス業
特色:妊娠・出産・育児の情報サイト「ベビーカレンダー」を運営している企業。
配当利回り:0.00%
配当金:予想0円(2021年12月)
時価:5,070円(2021年9月27日時点)
コード:9438
業種:情報・通信
特色:女性の健康情報サービス「ルナルナ」という携帯電話向けサービスを先駆けて提供した企業。
配当利回り:2.09%
配当金:予想16円(2021年9月)
時価:767円(2021年9月27日時点)
フェムテック関連銘柄も配当利回り3.0%を超える銘柄が少なかった為、2.0%以上の銘柄を中心にピックアップしてみました。
フェムテック 高配当銘柄は!?
コード | 銘柄 | 業種 | 配当 利回り | 時価 (9月27日時点) |
4845 | スカラ | 情報・通信 | 4.72% | 763円 |
4452 | 花王 | 化学 | 2.14% | 6,725円 |
8630 | SOMPO HD | 保険業 | 4.08% | 5,146円 |
気になった「次の日本成長産業」関連銘柄は!?
コード:6482
業種:機械
特色:プラスチック射出成形品取り出しロボット世界シェア3割で首位。特注機併営。海外向け過半(四季報から引用)
PER:15.35倍
PBR:0.98倍
配当利回り:2.17%
配当金:予想18円(2022年3月)
時価:830円(2021年9月27日時点)








高い自己資本比率と10%を超える営業利益率が魅力的な企業です。
日本やアジアでの設備投資需要が回復してきたことも有り、2022年3月期 第一四半期の業績としては昨年を大幅に上回る業績となっています。
配当金も配当性向が30%~50%の範囲で徐々に増配傾向で出しており、今後の企業の成長と増配に期待して投資しても面白い企業かなと思いました。
コード:6622
業種:電気機器
特色:変圧器、溶接機、半導体製造装置向け電源の大手。EMS、FAロボット事業等の多角化進展(四季報から引用)
PER:13.02倍
PBR:1.32倍
配当利回り:2.00%
配当金:予想100円(2022年3月)
時価:5,010円(2021年9月27日時点)








年々右肩上がりに売上高、EPS,営業利益率、現金等を伸ばしている企業です。
配当金も企業業績の成長とともに増配してきており、配当性向も30%前後と無理のない範囲というのが魅力的ですね。
脱炭素社会の実現に貢献するため、再生可能エネルギーの活用拡大、環境負荷の低減、EV普及、省エネ等に資する用途別に最適化した標準製品・パッケージを開発しています。
開発を強化し事業の本格化を図るためEMS事業部、充電システム事業部を新設しました。
これによって産業用ロボット分野だけでなく、再生可能エネルギー分野でも期待が持てる企業です。
配当利回りは高くないですが、増配に期待して購入するのも面白いかもしれませんね。
最後に
自民党総裁選の開票日が9月29日に迫っています。
誰が新しい総裁に選べるかは分かりませんが、新総裁への期待から株価が上昇することも有ります。
ネオモバ、LINE証券、マネックス証券などでは1株から株を購入することが出来るので、少額で仕込むのも機会損失にならないようにするには良いかもしれません。
ただし、本日紹介した銘柄への投資を推奨するものではありませんので、最終的には自己判断で投資するかどうか決めて頂くようお願いします。
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